PROFILE

アウトサイダーのくろまる

くろまるのような、正規の美術教育訓練を受けていない精神障害者の作品を「アール・ブリュット(アウトサイダーアート)」と呼び、イギリスやパリで1967年に初めて展示され好評を得て、日本でもその認識は高まっている。

アーティスト名:くろまる(本名、山岸直也)

生まれ:神奈川県寒川町(1983年生まれ)

持病:発達障害、自閉症スペクトラム障害、双極性障害(障害等級2級)

最終学齢:小学校3年生

知的指数:IQ126(東大医学部優秀レベル)

能力:WEBデザイン歴25年、アロマテラピスト1級、上級ウェブ解析士、統計検定3級

実績:世界一周30ヶ国の旅、有限会社設立経験あり

登録団体:社団法人ドアレスアート沖縄

屋号:くろまるショップ

取引銀行:琉球銀行・安謝支店

怒りと優しさのくろまる

注意:刺青は暴力団関係者の示唆はありません。前科もありません。仏教彫を施したアーティストです。園児の前でのみ露出を控えます。

1983年・神奈川生まれの東京育ち。本名、山岸直也(ヤマギシナオヤ)。2021年に沖縄移住。先天的にADHD(発達障害=得意・不得意が躊躇)、ASD(自閉症スペクトラム障害=人との距離感が分からない)、後天的に双極性障害(激しい怒りと共に、死にたいと生きたいが交互に発生し疲れる病気)を持つ。

暴力を行う父親から神奈川県内を逃げ回り、保育園・小学校の転校を繰り返す。さらに、コミュニケーションが苦手であったため、同級生からのいじめに合い、小学校3年から登校拒否が始まる。そのまま中学3年まで家に引きこもり続けた影響で義務教育を受けていない。高校試験では一夜漬けて公立高校に受かるもほんの6ヶ月で中退。成績は全く勉強しない状態で、化学と技術が8、美術が9であった。他は出席すらしていないので0である。

高校中退後、母が結婚と離婚を繰り返し、3回目の結婚で私は捨てられ、急遽一人暮らしを余儀なくされる。この時18歳である。先天性の障害を持っていた私は、掃除、洗濯、洗い物ができず、部屋には蛆が湧き、洗濯物は常に外に吊り下がったまま。ベランダは鳩のフンだらけになり、追い焚き式の風呂釜は沸騰するまで気が付かず沸かし続けていた。大好物のご飯は白米に味噌汁をぶっかけた「ねこまんま」これを毎日3食、1ヶ月で90回食べ続けた。私はこれで十分満足していた。

さっきまで遊んでいたテクニクスのターンテーブルの電源だけが赤く光り、テクノのレコードが何枚か散らばっている。何錠かの睡眠薬を飲み、時刻は夕暮れの赤から黒に変わる時間。無音。外は静かで、どことなく虚しい。涙も出ない。孤独のその先に行ってしまった感じがする。

私は、首に縄を通した。とても苦しかった。ただ怖かった。漆黒の闇が訪れようとした時、私は「勇気」はこう言った事に使うものではないと悟った。その瞬間、私の中で何かが変わった。

靴の底のソールが壊れて何かの素材が飛び出ている中、寿司屋や現場仕事でがむしゃらにお金を稼ぎまくった。独学でHTMLとWEBデザインを学び、横浜の通信販売専門会社で正社員になり、当時かなり話題になっていた楽天市場の自店舗店長に抜擢され、開店から6ヶ月で月商300万円を売り上げる。そのノウハウを元に21歳でWEBデザイン&WEBショップ運営会社(有)ゴーデスを設立。そしてその経営報酬を元手に世界30ヶ国以上の国に28歳で旅立つ。

中略。2024年に沖縄の精神病院で行った国際IQテスト機関のWAIS-IV知能検査では、知覚推理能力がIQ126で、これは東大医学部「優秀」レベルであり、その影響で周囲より絵画を勧められ筆を取った。私が取り組みたいのは、この決して綺麗ではない世の中について、これからの未来を担う子ども達のフォロー。そして私と同じく双極性障害の怒りに苦しむ仲間達の希望の光になるためにどうしたらいいのかをポップな絵と共に模索している。

ジョーカーになってはいけない。人生は楽しむためにある。比べてもいけない。
By Kuromaru

2025年1月、社団法人ドアレスアートオキナワの認定アーティストになり、芸術家としてのプロの道を正式に歩み出す。
https://www.doorless-art-okinawa.com/kuromaru.html

2025年4月、個人事業主「くろまるショップ」屋号設立(取引銀行:琉球銀行・安謝支店)

Born in Kanagawa in 1983, raised in Tokyo. Moved to Okinawa in 2021. He has ADHD, ASD, and bipolar disorder. I have struggled with social life since childhood, and my final educational background was elementary school. He started a design office at the age of 21 and traveled to 50 countries around the world at the age of 27. Even though he had achieved so much, he was still worried about how difficult it was to survive. In the WAIS-IV intelligence test conducted by the International IQ Testing Agency at a psychiatric hospital in 2024, his perceptual reasoning ability was 126, exceeding the University of Tokyo standard. He especially excelled in his ''ability to see and understand.'' He was encouraged to take up painting by those around him and took up painting. The theme of my art is to express emotions in a minimal way.

CATALOG
「最近」と「世界一周の時」の写真

一人で勝たない、独りにさせない。

私にとってこの世の中はあまりにも激しすぎた。自分を含めて人に八つ当たりする人達、自分の事しか考えていない人、プライドだけ高い人、他人を操って自分の利益のために人を利用する人、自分の可愛さあまり人を軽く裏切る人、医者でさえベンゾ系の睡眠薬を万年処方する。自分、自分、自分、自分。自分が生きるために人を殺して何になるのか。

私の脳みそはアンバランで、特に左脳の能力がとても低い。かなり幼稚な話し方をするし、育ちが悪いため言葉が汚い。説明能力も結構低い。この影響で大抵の人は私のことを「舐めて」かかる。そして、私の右脳の洞察力にて「舐めた」事を見破る。純粋すぎる私の心は怒りで煮え繰り返ってしまう。それが外に向かうと大変な事になってしまうから、矛先は内側に向かっていった。私の脳は耐えきれず、ここで双極性障害を発症してしまった。徐々に激しい感情変動の中で私は遂に気がついた。

怒り・悲しみ・恨み・殺意・恐怖・不安・快楽・友情・感動・愛情、それら全ては同じ物からできている事に気がついた。それは「エネルギー」である。エネルギーは全てに変換する事が出来る事にも気が付いた。だから私は負のエネルギーを創作活動に変換してみる事にした。すると驚いた事に先ほどまでの負の感情が綺麗さっぱりなくなり、とても清々しい気分になった。私は浄化されたのだ。おそらく描く事には一種の瞑想効果が得られると推測している。

そして私は、絵を描くことでどの様な社会貢献ができるかを考えている。これは様々な方法で試行錯誤している段階だ。直近では保育園さんと連携して子供達と一緒に絵についてのお勉強を一緒にしている。

This world is too violent for me. They lie and take advantage of others in order to save themselves. My pure heart overflowed with anger. The target was also directed inward. As I fell down and stood up again and again, my feet were gradually swallowed up by the swamp of sadness. That's when I realized. No, he told me.Anger, sadness, resentment, murderous intent, fear, pleasure, friendship, emotion, and love are all made of the same thing. That is "energy." Energy can be converted into everything. So I converted all my negative energy into creative activities. That's why I'm careful. My activities are never just for my own survival, but for the survival of each other. I hope that I can stop the negative chain of events in this world, even if just a little.

作業風景

年表

・1983(0歳) 神奈川県寒川町生まれ
・1996(16歳) 独学でWEBデザインを始める
・1998(18歳) クラブDJ活動を精力的に行い日本一のクラブ「青山MANIAC LOVE」で回す
・2003(21歳) 有限会社ゴーデス設立・代表取締役就任
・2010(27歳) 有限会社ゴーデス解散
・2010(27歳) ADHD&ASD確定診断
・2010(27歳) 世界一周30ヶ国の旅に出る
・2015(32歳) 適応障害発症・精神障害者手帳3級取得
・2016(33歳) 東証一部上場企業の障害者雇用でWEBデザイナーとして勤務
・2020(37歳) 派閥・同僚間での人間関係に耐えきれず精神閉鎖病棟に入所
・2020(37歳) 双極性障害確定診断・精神障害者手帳2級取得
・2021(38歳) 沖縄移住
・2022(39歳) 30歳からお付き合いをしているパートナーの下咽頭がんステージ4が発覚し闘病生活を開始する
・2024(41歳) WAIS-IV知能検査でIQ126が発覚(但し知覚推理能力に限る)
・2024(41歳) 作家としての活動を開始
・2024(41歳) くろまるショップオープン
・2024(41歳) バイクで沖縄1周達成・琉球七御嶽の訪問達成・沖縄南部40ヶ所の御嶽訪問達成
・2025.01(41歳) 一般社団法人ドアレスアートオキナワの認定アーティストに採用される
・2025.01(41歳) 沖縄県にあるとある保育園(キリン組)にて食べ物大切さを自らの絵画を使って子供達に伝える
・2025.02(41歳) 沖縄県那覇市ジュンク堂書店前にて露店販売を開始する
・2025.04(42歳) 画家一本での生活を開始する
・2025.04(42歳) 沖縄県浦添市「結マルシェ」での出張販売を開始する
・2025.04(42歳) 個人事業主「くろまるショップ」屋号設立(取引銀行:琉球銀行・安謝支店)
・2025.04(42歳) ホテルパームロイヤルNAHA国際通り様にて、くろまるの絵画が客室に採用される