絵画：メルトダウン：Meltdown

※かなり危険な文章表現があります。ご注意ください。

作成日：2025.3
サイズ：サイズ：F6（41*31.8*1.5cm）
支持体：キャンバス+黒ジェッソ10回加工
絵の具：油絵
ニス：つやあり仮ニス1回（作成日から6ヶ月後に油絵用本ニスをして頂くとさらに長期保存が可能です）
作者：●Kuromaru

私は原子力発電所。

社会生活で他人から押しつけられた負のエネルギーがオデコに蓄積される。裏切り、利用、差別、見下し、AよりBが優れている・だからAを消そう、無関心、最後に孤独。悪口は禁止され、NOとは言えず、自分を犠牲にして人の期待に応える。

カチッ...

記憶の中の嫌な思い出スイッチが入る。
（制御棒が燃料プールから抜かれるイメージ）

DVDを再生しているかのように、1日に30回くらい目の中でそれが上映される。それをトリガーにして別のスイッチが入る。次々にスイッチが入り10個のモニターで恐怖映画を見続ける。そう、私は聞こえるタイプではなく、見るタイプ。

人の顔色、目線、人間が醸し出す雰囲気、後ろの風景、雑音、嫌みたらしい所作、それが五次元空間に漂うふわふわとしたカーテンのレースの様に、複雑に絡まりながら私をイライラさせる。

そして脳みそはメルトダウンを起こす。炭酸ソーダの様にシュワシュワと音を立てながら、かつ、縄で脳みそをぐるぐる巻きにして完全に締め付けられる。

殺してやりたい。殺してやりたい...。殺してやる。
私の妄想では目に包丁を突き刺し、血しぶきが出ている。
この気持ちを味わえばいい。お前も味わえばいい。分かるか。俺の気持ちが分かるか。

それはしてはいけないから、私は「それ」を内側に向かわせる。
もうだめだ。向こうに、ベランダが、見える。

現実世界の僕は唾を飛び散らせながら発狂していた。
そして、いつもここで、涙が流れる。
同時に、私にとってプラスではない、友達とは言えない何かが、そそくさと逃げて行く。
また一つ、大きなスイッチが追加された。

私は今、絵に救われている。
絵さえ書けばメルトダウンしなくてすむ。
絵は瞑想である。

闇の絵は売れない。
ただこのアートは誰にも真似できないと思う。
なぜならこれは私が実際に見ている世界だから。

これが、日常生活に支障が出るほどの激しい躁状態が出る私の病気、双極性障害1型。